翻訳会社の経営者がつぶやく翻訳会社の淘汰再編

これから翻訳会社の経営をしようとしている人に、いかに翻訳会社の経営が厳しいものであるかを事前に知ってもらい、人生の選択の補助にでもしていただければ幸いです。と、同時に、翻訳会社を経営する立場から言えば、少しでも過当競争を減らしたいということもあります。

もともとこのサイトは、福岡で翻訳会社の経営をしている私が、あまり表で声を大にして言えないような翻訳会社の経営に関するトホホな話や、日頃気がついた「なんだかなー」的な話題を書くためのサイトで、愚痴を書くことでストレスを発散させるための自己満足の場という側面がかなり強かったのですが、書いているうちに翻訳会社の淘汰再編ということがメインになってきたため 「翻訳会社って・・・」 から 「翻訳会社の経営者がつぶやく翻訳会社の淘汰再編」 と改題しました。 


大変なだけの翻訳会社の経営

翻訳会社の経営は大変な割には儲からないですね。 インターネットで調べてみると 「翻訳会社を10年以上経営するも利益を出せない」 と嘆く翻訳会社の社長さんもいらっしゃいます。


翻訳会社間の競争

華やかな国際的な会社を陰で支える黒子の1つが翻訳会社であり、日本の様々な会社が国際ビジネスを推進する上で非常に重要な会社なのですが、その経営は極めて「労多くして益少ない」ものとなっています。 翻訳会社は「出来ては潰れる」というのが相場らしいです。私は、そのようなことを知らずにこの業界に参入してしまったのですが、もし、最初からわかっていたら参入しなかったかもしれません。

で、翻訳会社は何故 「出来ては潰れる」 のか? それは、早い話、翻訳会社は簡単に作れてしまうからです。 ある程度、翻訳の能力があったり、翻訳会社で働いていて翻訳会社の運営ノウハウを身につけた人が 「自分で会社を作った方が儲かるんじゃないか」 と思って、ほとんどペーパーカンパニーに近い状態で会社を作ってしまうんですね。 参入障壁なんて皆無に等しいですから。 しかし、その先が続かない。 翻訳会社というのは会社間で凄まじい競争を行っている訳で、そこに新しい翻訳会社が割って入れる隙間など皆無に等しいですね。 5年〜10年程度は赤字覚悟で死にものぐるいで実績を積まないと翻訳会社間の競争に参加する資格さえ与えられません。それが弱肉強食の翻訳業界における自然の掟なのです。と、いうわけで、その期間で大抵の翻訳会社は挫折し、実質的に休眠状態に陥るか廃業となるかのどちらかです。 もちろん例外もあります。 特異な才能を持ち、優良な顧客を最初から抱えた状態で作られた翻訳会社というのは、上記の熾烈な翻訳会社間の競争に晒されることなく良い経営ができるでしょう。

ここで、翻訳会社間の競争について補足しておきます。 翻訳会社間の競争はインターネットの発達によってもたらされました。 つまり翻訳会社のボーダレス化ならびにクラスタ化です。 高い賃料を払って都心部に豪華なオフィスを構える翻訳会社よりも、都心を離れた低コストなオフィスで業務を行った方が格段に価格競争力を持つことができ、更に、大きなオフィスより複数の小さなSOHOスタイルのオフィスとインターネットで結んで仕事をした方が、通勤コストやフロアコスト面で優位になります。これは、日本国内のみならず世界規模で言えることです。 そこで、何が起こったかと言うと、人件費の高い日本の翻訳会社よりも、人件費の安い中国などの翻訳会社の方がコスト面で有利になり、競争力を持ってしまいkました。 自然環境で、外来種が日本固有種の絶滅に追いやることが問題になりますが、それと同じことです。 中国人や印度人など海外の方には色々なタイプがありますが、中には非常に戦闘能力に長け、がめつく攻撃的にビジネスを展開される方もおられます。印度人の鉄鋼王ミタル氏などはその典型ですね。 それに対して、日本人はジェントルな人が多い。 このまま手をこまねいていると、日本固有の翻訳会社が外来の翻訳会社に駆逐されるのは時間の問題でしょう。それがグローバル化と言えばそれまでですがね。 割に合わない翻訳会社の経営


機械翻訳の発達による地殻変動

機械翻訳(自動翻訳)の発達に伴い翻訳会社には大きな地殻変動が起こっています。 早い話、簡単な翻訳はどんどん機械翻訳に仕事が奪われていきますので、翻訳会社は、推察力を必要とする高度な内容の翻訳、手書きで判読性が悪い原稿の翻訳など、機械翻訳では単純に処理できない翻訳、通訳中あるいはその前後で特殊な処理が必要な翻訳など、高付加価値型の翻訳サービスの提供が常に求められるようになるでしょう。 これに適応できない翻訳会社は淘汰されて姿を消すことになります。 そこらへんのディスカッションは、別サイトの人力翻訳にて行っていますので、ご興味があれば、そちらも覗いてみてください。


ストレスマネージメント

翻訳会社での仕事というのは、体を動かす仕事では無く、その上、頭をかなり使います。 翻訳や通訳など高度な言語変換を伴う翻訳者や通訳者はもちろん、お客様との接点になっている窓口担当なども非常に神経を使います。 翻訳会社というのは必然的にストレスが溜まる構造なのです。 従って、ストレスに対して何も手を打たないと、社員の労働意欲が低下して「辞めたいな」と思うようになったり、下手をするとノイローゼになってしまう人もいます。 そこで、私が経営する翻訳会社では、ストレスを極力少なくしようというのがポリシーになっているのですが、裏を返せば、社員のストレスを私が引き受けているという面も少なくありません。 私が経営する翻訳会社のストレス軽減に関しては、別サイトのストレスフリーを目指す翻訳会社がメインとなっていますので、ご興味があれば、そちらも覗いてみてください。


とにかく翻訳会社の経営というのは、大変なだけですよ。 安易に翻訳会社を設立しようと考えている方は、そのエネルギーをもっと実りある方向に使った方が良いと思います。


気になる翻訳会社の謳い文句

翻訳会社の謳い文句で気になることをシリーズ化していきたいと考えています。まずは第一弾 翻訳会社−信頼できない会社が多いのか? という問題作(?)からです。


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